2025年10月13日

LC-MSMS を用いた同一個体での神経伝達物質及び薬剤の同時測定

近年,新規薬剤のスクリーニングテストに,マイクロダイアリシスサンプル中の「複数の神経伝達物質」及び「薬剤」を,同一個体・同一サンプルで評価したいとのご要望が増えています。

開発している薬剤が,「脳内のどの神経系に影響しているか」「脳内目的部位へ移行しているか」「脳内での濃度推移はどうなっているか」,を同一個体・同一サンプルで評価することは,研究開発のスクリーニングテストにおいて非常に有効です。

そこで,弊社では LC-MSMS を用いて,同一個体・同一サンプルからマイクロダイアリシスサンプル中の「神経伝達物質」及び「薬剤」の同時測定を実施しております。

測定対象例

例1) 抗うつ薬の場合  

  • NA, 5-HT, DA, 代謝物 (HVA, DOPAC, 5-HIAA, MHPG), +α
  • 薬剤

例2) 抗精神病薬の場合

  • DA, ACh, Glu, GABA,  +α
  • 薬剤

例3) 睡眠改善薬の場合

  • GABA, DA, 5-HT, Histamine,  +α
  • 薬剤